進む 乳がん治療「個別化する薬物治療」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2012/09/0918.html
再発を防ぐために
乳がんが乳管や小葉の外側に広がった浸潤がんである場合は
目に見えない微小ながん細胞が全身に広がっている可能性を考え
再発を予防するため全身に効く薬物治療を行います。
ホルモン剤は、閉経前と閉経後では使い方が異なり、治療期間は5〜10年です。
分子標的治療薬(注射)は、「HER2(ハーツー)たんぱく
(がん細胞の増殖を促す物質を受け取る受容体)」をもつタイプのがんに使われます。
再発予防のために使えるものは1種類で、約1年間継続します。
個別化治療とは
最近は、乳がんの5つのタイプによって
ホルモン剤、分子標的治療薬、抗がん剤を
単独あるいは組み合わせて用いる個別化治療が行われています。
手術で切り取ったがん細胞を詳しく検査し
細胞がホルモン受容体やHER2たんぱくを持っているかどうか
また、乳がん細胞がどのくらい活発に増殖しているかを示す「Ki-67」の値が
高いか低いかを調べることによって、タイプがわかります。
例えば
ホルモン受容体あり・HER2たんぱくなし、Ki-67の値が低いと「ルミナールA型」
と呼ばれホルモン剤が有効
ホルモン受容体あり・HER2たんぱくなし、Ki-67の値が高いと「ルミナールB型」
と呼ばれ、ホルモン剤と抗がん剤が有効となります。
ほかにも組み合わせにより「トリプルネガティブ型」「ルミナールHER2型」
「HER2型」に分けられ、それぞれのタイプで、適切な薬の組み合わせが異なります。
HER2
HER2
ハー2