乳がん タイプによる薬の使い方

遺伝子で変わる 乳がん最新治療「薬は個別化」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2014/10/1015.html
タイプによる薬の使い方



乳がんは、女性ホルモンのエストロゲンの刺激で増える
ルミナルA(HER2陰性)
ルミナルB(HER2陰性)
ルミナルB(HER2陽性)
女性ホルモンでは増えずHER2たんぱくが過剰に現れることで増える
HER2陽性、
どちらのグループにも属さない
トリプルネガティブ
の5つのタイプに分けられます。


乳がんの7〜8割はルミナルと名前がつく3つのタイプのグループに入り、
エストロゲンを減らすホルモン剤が効果的です(※図 ピンク囲み)。


ルミナルAは増殖能力が低く穏やかなタイプで、
使う薬はホルモン剤だけでよいとされますが、
ルミナルBは増殖能力が高く、ホルモン剤に加えて抗がん剤も使います。


トリプルネガティブは、抗がん剤のみで治療を行います(※図 緑囲み)。
ルミナルB(HER2陽性)とHER2陽性には、
抗HER2薬という分子標的治療薬と、抗がん剤を用いて治療します(※図 オレンジ囲み)。

 
このように、タイプに応じた薬が用いられるようになった結果、
治療成績が向上しただけでなく、使う薬が絞られて体への負担も軽減しています。


HER2
HER2
ハー2