胃の病気 最新治療「胃がんの抗がん剤」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2016/08/0803.html
手術ができない場合 抗がん剤の1次治療
手術ができない場合に行う抗がん剤治療ですが、
まず、治療を始める前に、HER2[ハーツー]検査を行います。
HER2とは、がん細胞に存在することがあるがんの増殖を刺激する物質で、
胃がんの組織を調べれば有無がわかります。
検査の結果、HER2が陰性の人は約8割、陽性の人は約2割で、
これによって1次治療で使用する抗がん剤が異なります。
HER2が陰性の場合、
1次治療の第一選択の薬はS-1とシスプラチンの併用です。
S-1は1日2回の飲み薬で、
シスプラチンは点滴薬で5週に1回行います。
HER2が陽性の場合、第一選択の薬は
カペシタビン、シスプラチン、トラスツズマブの3剤併用です。
カペシタビン(ゼローダ)は1日2回の飲み薬で、
シスプラチンとトラスツズマブは3週に1回点滴を行います。