便秘の新薬

便秘の治療薬
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_1011.html

ルビプロストンとリナクロチド

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腸液の分泌を促進することで便を軟らかくし、
便の移動をスムーズにして排便を促進する薬です。

ルビプロストン(アミティーザカプセル・マイラン製薬)は、
特に若い女性で吐き気などが起こることがありますが、
大体1週間程度で治まります。
妊娠の可能性がある人や妊婦などには使用できません。

リナクロチド(リンゼス錠・アステラス製薬)は、
もともと過敏性腸症候群の治療に使われていた薬です。
腹痛や腹部不快感がある場合に適していると考えられています。

エロビキシバット(グーフィス錠・持田製薬

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胆汁酸の吸収をコントロールする薬です。
胆汁酸は、その95%ほどが小腸で吸収されて、
残り5%が大腸まで届きます。
胆汁酸は大腸を強力に動かし、さらに、
なめらかな便をつくるための粘液の分泌を促しています。
ところが便秘の人では、大腸に届くこの胆汁酸の量が不足しています。
エロビキシバットは、小腸で胆汁酸が吸収されるのをごく一部 妨ぎ、
大腸に胆汁酸が十分届くようにすることで、便秘を改善します。
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いずれの薬も、腎機能との関連や
耐性の問題を心配する必要はほとんどありません。