JAMAの「便秘治療レビュー」を読む

JAMAの「便秘治療レビュー」を読む
慶應義塾大学医学教育統轄センター 鈴木秀和先生
https://medical-tribune.co.jp/rensai/2016/0518503488/


最近のJAMAのレビューでWaldが
慢性便秘診療の進歩についてまとめている(JAMA2016; 315:185-191)。


研究の背景:玉石混交の治療法を整理すべき時期にある
このレビューでは,二次性便秘の原因となりうる疾患について表1のように記載している。
表1.二次性便秘を引き起こす原因



図.慢性特発性便秘の治療アルゴリズム



わが国では,実に30年ぶりに承認された
クロライドチャネルアクチベーター(ルビプロストン:アミティーザ)は,
上皮機能変容薬,あるいは消化管分泌促進薬であるが,
小腸の腸管内腔側に存在するClC-2クロライドチャネルを活性化し,
腸管内に浸透圧性に水分分泌を促進することで,
軟便化し,腸管内便輸送を促進する(Am J Physiol Cell Physiol 2002;
282: C805-C816, Am J Physiol Cell Physiol 2004; 287: C1173-C1183)。