膠原病

続く発熱・関節痛 女性に多い膠原病
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2014/11/1126.html


膠原病とは



膠原病は、共通する特徴をもつ20ほどの病気の総称です。
どの病気も、
「関節、皮膚、血管など細胞と細胞を結びつける結合組織に発症する」
「原因は自己免疫疾患」
「関節の痛みや腫れの症状がある」という3つの共通した特徴が見られます。
世界各国で女性に多く見られますが、その理由はわかっていません。
また、どのように発症するのかも現在のところ明らかにされていません。


代表的なものには、一般によく知られている関節リウマチのほかに、
全身性エリテマトーデス、
シェーグレン症候群、
多発性筋炎・皮膚筋炎、
強皮症などがあり、
番組では関節リウマチ以外の代表的な4つの膠原病を取り上げます。


膠原病の発症には、紫外線などの環境要因のほか、遺伝要因が関与しているため、
家族や近い親戚に膠原病の患者さんがいる場合は注意が必要です。
膠原病の多くが国の難病に指定されていますが、現在は、薬の進歩によって、
早期に治療を始めれば生活の質を保つことも可能になってきています。
病気が疑われる症状に気付いたら、早めにリウマチ・膠原病の専門医を受診し、
正しい診断と適切な治療を受けることが大切です。


シェーグレン症候群



シェーグレン症候群は、40〜60歳代の女性に多く発症する病気で、
主な症状は、口や目の乾燥、関節の痛みや腫れです。
耳下腺が腫れる場合は微熱や発疹なども現れます。
口や目が乾く症状のみで臓器に影響が及ばない場合は、生命にかかわることはありません。


治療は対症療法が中心で、ドライマウスには唾液の分泌を促進する薬、
ドライアイには人工涙液の点眼薬が処方されます。
臓器に障害がある場合は、ステロイド薬や免疫抑制薬が使用されます。
このほか、関節リウマチの治療薬として使われている生物学的製剤のアバタセプトが
シェーグレン症候群にも有効であると報告され、日本でも臨床試験が進行中です
(2014年9月現在)。