ドライマウス 高齢者に増える 

薬の飲み過ぎ・ストレス… 「口の渇き」高齢者に増える 
http://www.nikkei.com/article/DGXKZO92130930W5A920C1TZT001/



■5種以上の薬を服用 発症率大きく上昇
ドライマウスの原因は様々だが、九州大学中村誠司教授によると、
(1)唾液腺自体の機能障害によるもの
(2)神経性あるいは薬物性のもの
(3)全身疾患あるいは代謝性のもの――に大別できる。


唾液腺自体の機能低下では、自己免疫疾患のシェーグレン症候群が代表的だ。
このほか、頭頸部への放射線治療後に生じる「放射線性」や
加齢に伴い咀嚼筋が低下して起きる「加齢性」などがある。


神経性・薬物性では、
薬剤の副作用や心理的ストレスなどがあり、いずれも近年目立っているという。


大阪大学大学院の阪井丘芳教授は、
睡眠薬精神安定剤抗うつ薬、利尿剤、抗アレルギー薬の服薬などとの関係を指摘。
「5種類以上の薬を内服する人の副作用出現率は、4種類以下の人と比べ著しく高い」
と話す。


全身性疾患・代謝性では、糖尿病、心不全、腎機能不全脱水症などが知られる。
口呼吸や過呼吸による唾液の蒸発で生じる「蒸発性」もある。


治療薬としてはセビメリン(サリグレン)や
ピロカルピン塩酸塩(サラジェン)が代表的だが、
近年は白虎加人参湯、五苓散などの漢方が使われることもある。