治癒B型肝炎、新薬治療で劇症化…18人死亡
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110908-OYT1T00005.htm?from=main1
いったん完治したと考えられていたB型肝炎が
リウマチや血液がんなどの治療薬で体の免疫が低下したことをきっかけに再発し
劇症肝炎を起こして死亡する例もあることが厚生労働省研究班などの調査でわかった。
近年、強い免疫抑制作用のある新薬や治療法が相次いで登場し治療効果を上げているが
想定外の肝炎の再発の危険が明らかになり、ウイルス検査体制の整備が緊急の課題となっている。
B型肝炎ウイルスの感染歴のある人は
50歳以上では約2割、全国で1000万人以上とみられる。
うち100万〜130万人が血中にウイルス抗原が検出されるキャリアーとされる。
問題なのは感染しても自然に治り、自分でも感染したことを知らない人も多いことだ。
だが、治ってもウイルスの遺伝子は体内に潜み続ける。
近年、免疫抑制効果の高い薬が相次いで登場し、治療をきっかけに再発する例が出てきた。
研究班が全国約100施設で感染歴のある患者235人を調べたところ
リウマチや血液がんなどの治療中に14人(6%)でウイルスが再活性化していた。
(2011年9月8日 読売新聞)