メインテート

2011 #15
那覇・南部地区学術講演会 田辺三菱

The Naha Terrace

【特別講演】
β遮断薬の選択が患者の予後を変える
増山理先生(兵庫医科大学内科学講座循環器内科教授)



β遮断薬の心保護効果はクラスエフェクトではない。
ACC/AHAおよびESC(欧州心臓病学会)のガイドラインでは
慢性心不全患者に対してメインテート、アーチスト
および日本未発売の1剤のβ遮断薬のみを推奨していて
日本で汎用されているアテノロール(テノーミン)は推奨されていない。


推奨されるβ遮断薬の条件
1.β1選択性
2.ISA(−)内因性交感神経刺激作用
3.MSA(−)膜安定化作用
4.脂溶性が高いもの


心不全におけるβ遮断薬の扱い方
1.急発進× ゆっくり増量していく
2.急ブレーキ× 中断はきわめて危険
3.急ハンドル× 他のβ遮断薬に変更してはいけない


心拍数はメインテートがよく下げる。心拍数は70を切るようにしたい。
除脈の患者にはアーチストを。


メインテートCOPDへの影響なし。