発熱時はNSAID禁止

ツムラ漢方スクエア
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本間行彦 先生 北海道大学名誉教授 北大前クリニック院長

発熱に対する処方は?

発熱が38℃以上あるような高熱の時は、原則として麻黄湯を考えます。
しかし、虚証気味の人は胃腸症状があらわれやすく
時に動悸や不眠を引き起こすこともあります。
そのようなケースでは葛根湯にしたり、さらには桂枝湯(より虚証)にします。
また、高齢者では麻黄附子細辛湯が多用されます。


発熱の時、消炎鎮痛解熱剤を使用してはいけません。
消炎鎮痛解熱剤の使用はかぜの治りを明らかに長引かせます。
原則として避けるべきでしょう。
市販のかぜ薬は、その多くが消炎鎮痛解熱剤を含み
それをのんだためにかぜが長引いたと思われるケースは後を絶ちません。