笹嶋勝「クスリの鉄則」
アロプリノール:腎機能低下の疑義照会は積極的に
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/di/column/tessoku/201003/514462.html
ザイロリックは、非常に使用頻度の高い薬剤の一つです。
一般には、副作用が少ないと言われていますが
まれに起こる副作用の中には非常に重篤なものがあり、決して侮ってはいけない薬剤です。
特に、腎機能障害のある方では
再生不良貧血のような重大な副作用が現れやすいことが知られています。
実際、1988年7月には『緊急安全性情報』が発行され、注意が喚起されています。
腎機能障害のある方では、肝障害などの副作用発症頻度も高いと言われていますから
投薬時には、患者に腎機能障害がないかどうかをきちんと確認しなければなりません。
やっかいなのは、この薬を飲む患者は、腎機能が低下した方も多いということです。
腎機能が低下すると、尿酸排泄が低下するため、尿酸値が高くなる傾向があるからです。
表は、日本痛風・核酸代謝学会が発表している
『高尿酸血症・痛風のガイドライン』に掲載されているものです。
ネットでも、痛風財団のサイトから、ガイドラインのダイジェストをダウンロードできます。