老化からみた心血管病
千葉大・循内 小室一成教授
カロリー制限が寿命を延長する。
昔は「栄養があるから食べなさい」と言ってたが
今では「栄養があるから食べるな」という時代になった。
インスリンが寿命や老化に関わっており
血管でも悪玉因子となることが明らかになっている。
細胞周期を停止させる遺伝子p53、p21が
動脈硬化の進展に関わっている。
糖尿病ではp53、p21が活性化する。
心不全を起こさせたマウスではp53が多く発現する。
p53は血管新生を抑制する。
p53を持たないマウスでは心不全は起きない。
(血管新生が抑制されないから)
一方で
p53は癌細胞への血管新生を抑制させる遺伝子であり
p53を持たないこのマウスは癌で死ぬ。