更年期障害

疑問・不安解消!更年期障害のつらい症状を和らげるホルモン補充療法と漢方
https://www.nhk.or.jp/kenko/atc_67.html

ホルモン補充療法とは?

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ホルモン補充療法では「エストロゲン製剤」を使います。
エストロゲン製剤には、貼り薬、ジェル状の塗り薬、のみ薬の3つがあります。
貼り薬と塗り薬は、皮膚から吸収されて血管に入るため、
肝臓や胃に負担がかからず、副作用が少ないというメリットがあります。
そのため、貼り薬や塗り薬で治療を始めることが多いです。
特に、ホットフラッシュと呼ばれる「のぼせ」「ほてり」「発汗」に高い効果を発揮します。

更年期症状の改善に加えて、下記のような効果も報告されています。
骨粗しょう症動脈硬化の予防
•悪玉コレステロールの低下
認知症のリスクの低下
•コラーゲンを増やし、皮膚や粘膜に潤いを与える
胃がんや大腸がん、食道がん、肺がんのリスクの低下

副作用

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ホルモン補充療法を始めると、
「不正性器出血」や「乳房の張りや痛み」、
「胃のむかつきや吐き気」が現れることがあります。
しかし、1か月から3か月程度で治まることがほとんどです。

また、ごくまれに血栓症を引き起こすことがあります。
そのため、特に使い始めの時期には慎重に様子を見ます。
なお、喫煙や肥満がある人は血栓症のリスクが高いため、
エストロゲン製剤の投与には特に注意が必要です。
乳がん脳卒中心筋梗塞にかかったことがある人は、
ホルモン補充療法を受けることができません。

疑問解消!ホルモン補充療法

  • ホルモン補充療法を受けると、乳がんになりやすい?

20年ほど前に「ホルモン補充療法によって乳がんの発症が増加する」という報告があり、
ホルモン補充療法は5年以内に終了するべきと考えられてきました。
しかし、その後の研究で、ホルモン補充療法が乳がんの発症に与える影響は、
肥満やアルコール摂取が与える影響と同程度、
つまりとても小さいということが分かってきました。
そのため、現在では、定期的に乳がん検診を受けていれば、
ホルモン補充療法を5年以上続けることも可能です。
ただし、血縁者に乳がん卵巣がんを発症したことがある人がいる場合、
遺伝的に乳がんになりやすい可能性もあります。

  • 子宮体がんになりやすい?

エストロゲン製剤だけを半年以上使うと、
子宮の内膜が増え続けて、子宮体がんのリスクが高まることが知られています。
そのため、ホルモン補充療法を行う際には、
エストロゲン製剤に加えて「黄体ホルモン製剤」も併用します。
もう1つの女性ホルモンである黄体ホルモンには、内膜の増殖を防ぐ働きがあり、
併用することで、子宮体がんのリスクを抑えることができるのです。
エストロゲン製剤と黄体ホルモン製剤の2つを併用して
ホルモン補充療法を行えば、子宮体がんの心配はありません。

手術で子宮を摘出した場合には、子宮がんの心配がないので、

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  • 治療はいつまで続ける?

ホルモン補充療法ガイドライン2017年度版では、
「ホルモン補充療法の投与継続を制限する一律の年齢や投与期間はない」とされています。

当帰芍薬

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当帰芍薬散は、体力が弱く(虚証)、
冷え症で貧血の傾向があり、疲れやすい人に向いています。

加味逍遙散

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加味逍遙散は、体力が普通から弱い人で(中間証~虚証)、
のぼせや肩こり、疲れやすい、不安、イライラといった症状がある人に向いています。

桂枝茯苓丸

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桂枝茯苓丸は、比較的体力があり(実証)、
肩こりや頭痛、めまい、のぼせ、足の冷えなどの症状がある人に向いています。