がん予防 「まずは禁煙・節酒」

ここまでできる!がん予防 「まずは禁煙・節酒」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2015/10/1013.html

喫煙による影響


たばこには大変多くの物質が含まれています。
そのなかで、主に体に影響を与えるものは「ニコチン」と「タール」です


ニコチンは、脳の神経に作用する物質で、強い依存性があります。
ニコチン自体に発がん性はありませんが、
体内で発がん性のある物質に変化することがわかっています。


タールは、たばこのフィルターを通しても
体内に入り込んでしまう化学物質の結合体の総称です。
タールには約60種類もの発がん物質が含まれていることがわかっています。
長年たばこを吸い続けてきた肺は、細い気管支にもタールが入り込み、
外側も内側も真っ黒になっています。
これらはなかなか取れませんが、禁煙すると少しずつきれいになるといわれています。

飲酒の影響




飲酒は少量なら問題ありませんが、
過度の飲酒はがんの原因になることがわかっています。
男性についての研究で、時々飲む人を基準にした場合、
1日当たりアルコール量69g以上飲む人は1.61倍とリスクが高くなっています。


他の病気のリスクも勘案した飲酒の上限は、
毎日飲む場合、アルコール量に換算して1日23g以内です。
これを守れば、がんや心筋梗塞などのリスクが低くて済みます。


アルコール量23gとは、具体的には、
日本酒で1日1合、
ビールなら大瓶1本、
ワインではグラス2杯などです。
この適量をよく覚えておき、飲酒はほどほどにとどめるようにしましょう。


1日の適量を守るのはなかなか難しいので、
適量を超えて飲む機会があれば、休肝日を作って1週間の飲酒量を調整するとよいでしょう。