慢性頭痛、薬の飲み方注意

慢性頭痛、薬の飲み方注意 効きやすい時期に差
http://apital.asahi.com/article/iryou/2014031800005.html



埼玉医科大の荒木信夫教授(神経内科)は
「早期に適切な治療をすることが重要」と説明する。
そのうえで、薬の種類によって
適切な服用のタイミングが異なることを理解しておくことが大切という。


例えば、トリプタン製剤。経口タイプや鼻に噴霧するタイプは、
頭痛が起きる前の前兆期には効かないが、頭痛が始まった早い時期に使うと効果が高い。
逆に、痛みがひどくなった2時間後に飲むなどしても効きにくい。
一方、注射のタイプでは、痛みが比較的ひどい時によく効くという。


また、エルゴタミンという飲み薬は、前兆期から頭痛の初期に使うと効きやすい。
頭痛にならずに済むこともある。


ステロイド系消炎鎮痛薬は、
前兆期から中等度の痛みが生じた時が適しているという。


ただ、これらの使い過ぎは避けなければならない。
荒木さんは「軽い頭痛で服用していくと、
その人が持っている痛みを感じるレベルが下がる。
以前は軽い肩こりと思っていたものでも頭痛に感じるようになってしまう」
と注意を促す。過剰な服用が続くと慢性頭痛になる可能性があるためだ。
「薬物乱用頭痛」といわれる。