メニエール病

メニエール病 ゴッホ、一茶も苦しむ
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_mimiyori/197203.html



めまいで受診する方に「私はメニエール病ですか?」とよく質問されます。
メニエール病の疑い」と書かれた紹介状を受け取ることもしばしばあります。
メニエール病という病気がとても有名なのには驚かされます。
しかし、統計上は「めまい」で受診した方で実際にメニエール病と診断されるのは
約15人に1人といわれ、必ずしも多い病気ではありません。
では、なぜこれほど有名なのでしょうか。


メニエール病は別名「ストレス病」といわれ、現代病の代表のように思われています。
実際にメニエール病を患っている著名人は数多く、
日本ハムファイターズ栗山英樹監督が現役時代、
メニエール病のために引退を余儀なくされたのはよく知られた話です。
ジャーナリストの鳥越俊太郎さん、歌手の久保田利伸さん、
古美術鑑定家の中島誠之助さんも告白しています。


一番有名なのは画家のゴッホ。めまいと耳鳴りに苦しみ、
一説には自分の耳を切り落としたのは耳鳴りのせいともいわれています。


日本の偉人では俳人小林一茶。作品からは達観した印象を受けますが、
遺産相続争いや結婚・離婚を繰り返すなどストレスの多い生活を送っていたようです。


メニエール病 三つの「S」に注意して
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/health_news_mimiyori/197964.html



メニエール病は、
厚生労働省の難治性疾患克服研究事業の対象疾患に指定されている難病の一つです。
残念ながら、全てのメニエール病患者を確実に治す方法は現在も見つかっていません。


メニエール病には悪影響を与える三つの「S」があります。
喫煙(Smoking)、ストレス(Stress)、塩分(Salt)です。
喫煙、ストレスは万病のもとであることが知られています。


塩分は体に水分をため込む働きがあり、高血圧などの原因にもなります。
ただし、高血圧では1日の塩分摂取量の目標が6グラム未満とされているのに対し、
メニエール病では5グラム未満と、かなり厳しい目標になっています。
その分、塩分濃度を薄めるために大量の水分摂取が勧められることもあります。
(北大病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科講師 武市紀人先生)