メニエル病

メニエール病 池園哲郎さん
http://www.asahi.com/health/doushimashita/TKY201107280435.html



53歳の夫が右耳がふさがった感覚や、めまいの症状で耳鼻科を受診したところ
メニエール病」と診断されました。
薬を処方されていますが、難聴や耳鳴りが続き
ひどい時はめまいで起きあがることもできません。
このまま様子をみるしかないのでしょうか。


回答 : 池園哲郎先生
埼玉医科大学教授(耳鼻咽頭科)=埼玉県毛呂山町

Q メニエール病はどんな症状が特徴ですか。

A まず、難聴や耳鳴りの症状が出ます。
それに続いて、ぐるぐる回るようなめまいが10分以上続くことが特徴です。
めまいが半日から1日続く患者さんもいます。
低音が聞こえにくいという症状もあります。

Q 原因は何ですか。

A 内耳を満たしているリンパ液の量が調節できず
内耳の中が水ぶくれのような状態になることで発症しますが
詳しい仕組みは分かっていません。

Q 治療方法を教えて下さい。

A 水ぶくれを軽くするための利尿薬、内耳の血流を良くする循環改善薬など
薬による治療が主になります。飲み薬のステロイドを処方する場合もありますが
むくみや胃炎、骨がもろくなるなどの副作用には注意が必要です。
難聴が悪化してしまった人にはめまいを改善する目的で
内耳の一部に穴を開けてリンパ液を出す手術をすることもあります。

Q 生活習慣は症状に影響しますか。

A ストレスが引き金となって発症することが多く
職場での異動や結婚・離婚、引っ越しなど、環境の変化が影響することもあります。
まじめな人や働き盛りの人が発症しやすい傾向があります。
周囲の期待に応えようと過度の努力をしないことが大切です。
ストレス解消が苦手な方も、仕事を忘れて熱中できることを見つけることで
症状が改善することがよくあります。水泳など、有酸素運動もおすすめです。