野菜をよくかんで食べることで インスリンおよびインクレチンの分泌が促進される。

糖尿病予防にキャベツをよく噛んで食べましょう、という研究結果でした。

野菜を「かむ」とインスリン分泌が促進
鍵は咀嚼によるインクレチンの早期分泌
https://medical-tribune.co.jp/news/2024/0424562484/


心身の健康を支えるための食育を推進するに当たり
ゆっくりよくかんで食べることが推奨されている。
早稲田大学スポーツ科学研究センター(当時)の亀本佳世子氏らは
キャベツの摂取による糖代謝への影響を咀嚼の有無で比較するクロスオーバー試験を実施。
キャベツの咀嚼によりインスリン分泌が促進されること
その機序としてインスリン分泌を促進するインクレチンが食後早期に分泌されることが明らかになったと
Sci Rep(2024; 14: 7557)に報告した。

千切りキャベツまたは粉砕したキャベツを摂取
食事の際にまず野菜を摂取する「ベジタブルファースト」は
食後血糖値の上昇を抑制すると報告されている(Clin Nutr 2020 ; 39: 950-957)。
また、食後血糖値に及ぼす影響は
野菜の形状(固形または液状)によって異なると報告されている
(Br J Nutr 2018; 120: 1023-1033)。
対象は、20~29歳の健康な男性19例(平均年齢22±2歳)。
初めに、少なくとも10時間絶食した状態で
千切りキャベツ+ゼリー飲料(咀嚼条件)または
粉砕したキャベツ+ゼリー飲料(非咀嚼条件)を摂取してもらい
ウオッシュアウト期間後に他方の試験食を摂取してもらった。
(中略)
以上から、同氏らは
「野菜をよくかんで食べることで
インスリンおよびインクレチンの分泌が促進されることが示され
代謝の観点からも咀嚼の重要性が裏付けられた」と結論。