2012 #06
ジプレキサ学術講演会 イーライリリー
Hotel Royal Orion
【特別講演】
統合失調症者の睡眠動態
◎久留米大学 小鳥居望先生
急・慢性期を通じて統合失調症には睡眠障害が伴う
統合失調症ではREM睡眠が減少する
統合失調症ではSTAGE4(深睡眠)が減少する
STAGE4の減少は脳萎縮に相関する
Feinberg の睡眠徐波減衰とシナプス除去仮説(1982)
シナプス密度は1−5歳でピークを示し
10-15歳に急速に減衰、20歳以降の変動は少ない。
統合失調症は青年期にプログラムされたシナプス除去の過程での
何らかの間違い・欠陥により引き起こされたのではないか
樹状突起の刈り込み
神経回路網構築の重要な相で、樹状突起の発達後に
不要なシナプスが間引かれることで、伝達効率の良い神経回路網が構築される
統合失調症におけるdendritic spine(樹状突起棘)の減少
統合失調症者ではスカスカになっている。
ジプレキサおよびジブラシドン(発売予定)は深睡眠を増やす。
統合失調症では第1睡眠サイクルのSpindle(睡眠紡錘波) Activityが減少する
統合失調症のSpindle欠如が意味すること
入眠後、海馬から皮質への記憶の移送昨日の低下を反映
Fitzgerald
The Stuff that Dreams are made of
夢を生み出すもの(1858)