実は身近な 統合失調症「副作用を防ぐ」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2013/12/1204.html
◆副作用に注意しながら薬を継続
統合失調症の治療では、
薬を長期的に使用するため副作用が起こることも多く、
患者さんが自己判断で服薬を中止してしまう場合も少なくありません。
しかし、薬の中断は再発の大きな原因となります。
いかに副作用を抑え、生活の質を維持しながら
薬物療法を継続していくかが、重要な課題になります。
◆新規抗精神病薬の主な副作用
副作用が起こる割合は薬の種類によっても異なりますが、
一般に、新規抗精神病薬を使っている人の場合、
食欲中枢が影響されて食べ過ぎてしまうことから肥満になる人が10〜20%、
脂質異常症、高血圧、糖尿病になる人がそれぞれ10%ぐらいいると考えられています。
◆従来型抗精神病薬の主な副作用
従来型抗精神病薬の主な副作用には、
「手が震える」「筋肉がこわばる」などの症状が現れるパーキンソン症候群
自分の意思に関わりなく体が動いてしまうジスキネジア
動きを静止していられなくなるアカシジアなどがあります。
陽性症状 陰性症状
統合失調症の治療経過
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2013/12/1202.html
経過の典型例としては、
前触れとなる前兆期には
「夜、眠れない」
「朝、起きられない」
「不安や焦り、イライラ」などの症状があり、
対人関係でトラブルが頻繁に起こることなどがあります。
急性期には、陽性症状と呼ばれる激しい精神症状が起こります。
主な症状には幻覚と妄想があり、
「お前はだめな人間だ」などの幻聴が聞こえたり、
「誰かに監視されている」など
あり得ない状況について強い確信をもち異常行動をとることもあります。
急性期に使い果たしたエネルギーを補充すると考えられているのが消耗期で、
この時期には「引きこもる」
「感情表現が乏しくなる」
「考える力が低下する」などの陰性症状が見られます。