双極性障害の可能性
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2011/06/0616.html
リチウムが最もよく使われています。
リチウムにはそう状態とうつ状態の両方を改善する効果があり、予防にも有効です。
ただし、「下痢」「食欲不振」「口の渇き」「手のふるえ」
などの副作用が比較的現れやすい薬なので
服用中は3〜6か月に1回、血液検査を受ける必要があります。
ほかに「バルプロ酸」「カルバマゼピン」「オランザピン」が使われることもあります。
うつ状態が現われている期間のほうが長いため
双極性障害であってもうつ病と診断されている患者さんは少なくありません。
診断の難しい病気です。
見逃さないためには...
双極性障害がうつ病と診断されやすいおもな理由は
「双極性障害の多くがうつ状態から発症すること」
「そう状態を本人が病気だと自覚していないこと」です。
しかし双極性障害は、うつ病とはまったく別の病気で
抗うつ薬では改善しにくく、薬によっては症状が悪化することもあります。
「抗うつ薬が効かない」
「過眠・過食がある」
「妄想を伴う」
「うつ病を25歳までに発症した」
「うつ病を何度も再発している」という場合には注意が必要です。