妊婦へのタミフル

妊婦への抗ウイルス薬 “影響なし”
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20101121/t10015366791000.html



妊娠中の女性がタミフルなどの抗ウイルス薬を服用しても
現段階では、生まれた子どもなどへの影響は確認されないとする調査結果を
日本産科婦人科学会がまとめました。


去年10月からの1年間に薬を服用し
その後出産した妊婦163人のデータについて分析した結果
胎児が薬の影響を受けやすく特に注意が必要な
妊娠4週から7週に服用していたのは14人でした。
このうち2人が流産していましたが
学会では、流産率にすると、妊婦全体と同じ程度だとしています。
さらに、妊娠16週までの妊娠初期に服用していた34人を加えても
生まれた子どもに心臓などの異常は見つかっていないということです。


こうしたことから、学会では
現段階では生まれた子どもなどへの影響は確認されないとして
今後も、インフルエンザに感染した妊婦は
速やかに抗ウイルス薬を服用するよう呼びかけるとともに
データの収集を続けることにしています。
調査をまとめた富山大学の齋藤滋教授は
「インフルエンザはことしも流行が懸念されるが、重症化を防ぐことが重要なので
感染した場合は48時間以内に抗ウイルス薬を服用してほしい」と話しています。


※参考
日本産科婦人科学会
「妊婦もしくは褥婦に対しての新型インフルエンザ感染に対する対応Q&A」 より
(平成21年8月25日改訂版)
http://www.jsog.or.jp/news/html/announce_20090825b.html