リウマチQ&A

Q&A特集「関節リウマチ」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2017/09/0912.html

薬の効果は十分?

20代で関節リウマチと診断され、2つの抗リウマチ薬を服用しています。
最近、右手の親指の第二関節が痛くなることがあり、
痛み止めの薬をのむこともあります。
その部分を触るだけでも痛いし、腫れているのもわかります。
主治医からは、検査の数値も安定しているし、
リウマチとは関係ないと言われましたが、心配です。(30歳 女性)



抗リウマチ薬を2種類のんでいても、指が腫れて痛むということであれば、
薬の効果が不十分で、病気を十分にコントロールできていないと考えられます。
検査の数値は安定しているということですが、
小さな指の関節が腫れているだけでは、
血液検査の結果に反映されない場合もあります。
薬の効果が不十分な場合、まずは現在服用中の薬の量を増やすことを検討します。
すでに最大用量使用していたり、副作用で薬の量を増やせない場合は、
別の抗リウマチ薬や生物学的製剤に切り替えることを主治医と相談してみてください。

妊娠中の治療は?

現在、妊娠20週目です。
リウマチの薬はのめますか?薬の種類はいかがでしょうか?
胎児には影響ありませんか?(36歳 女性)



ご相談者のリウマチの状態がどの程度かわかりませんが、
一般的に20週になると安定期に入っていますので、
妊娠初期よりは薬の影響は少ないと言えます。
しかし、メトトレキサートは胎児への影響が懸念されますので、
妊娠を希望する期間から妊娠中・授乳中に渡って、服用できません。
少量のステロイドや一部の抗リウマチ薬、生物学的製剤は、妊娠中に使用が可能です。
ただ、一般的に、妊娠中はリウマチが軽くなることが多いです。
病気の強さにもよりますが、妊娠期間は10か月と決まっていますから、
あえてその期間は薬を使わず、痛み止めの湿布などでしのぎながら、
できるだけのみ薬は使わずに治療することも、
選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。





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