バセドウ

女性と病気 甲状腺疾患
http://www.asahi.com/health/ikiru/TKY201110030239.html



甲状腺の病気を持った人の妊娠・出産については誤解もあり
中絶を勧める医師がいる。
日本甲状腺学会はバセドウ病の治療指針で
「抗甲状腺薬で適切に治療すれば安全に妊娠・出産できる」と明記している。
ただ、「メルカゾール」を飲んだ患者で、まれな奇形が報告されており
指針は「少なくとも妊娠4〜7週の間はメルカゾールを使わないほうが無難」としている。


大阪市のすみれ病院では、妊娠を予定する患者は
「チウラジール」や「プロパジール」で治療し
副作用が3カ月なければ妊娠可能と判断する。
浜田昇院長は「メルカゾールで見られたような奇形が報告されていないため」と話す。


メルカゾールを飲んでいる患者が妊娠した場合は
「別の抗甲状腺薬に比べて効果が大きく、副作用が少ない」
という特徴を説明したうえで、治療方針を決めるのが一般的だ。


東京都予防医学協会の百渓尚子医師は
「メルカゾールを飲んで、問題なく生まれることも多かったのも事実」という。


「メルカゾールは母乳に出てくるので授乳できない」ともいわれたが
1日の服用量が2錠までなら問題ないことがわかっている。