漢方クイズ

『漢方学舎 実践編1 臨床カンファレンス実体験』(大野修嗣先生)
https://www.kampo-s.jp/web_magazine/back_number/340/challenge_r-340.htm

耳症状

症例 59歳、女性(主婦)
[主 訴]耳鳴
[現病歴]昨年の秋に両親が倒れて睡眠不足となり、これを契機に耳鳴が出現。
漢方医学的所見]
望診:体格はよく、健康的な印象
舌診:舌質紅、やや燥で薄い白苔、舌下静脈(±)
聞診:声は普通。元気がよさそうな発語
問診:両親のことで不安感が募り睡眠不足。
その後、不眠、動悸、顔面のほてりを自覚。
倦怠感を感じるという。排便、排尿に異常なし。
脈診:沈弦数
腹診:腹力は良好。しっかりした胸脇苦満と臍上悸を触知
[経 過]
初診時:体格良好、健康的な印象で体質的には実証。
両親のことがまだ尾を引いている様子で神経が敏感に反応しやすい状態。
沈弦数脈、胸脇苦満、臍上悸を目標に漢方薬1剤を処方。
1か月後の来院時:耳鳴が軽快傾向を示した。
脈沈緩。睡眠がとれるようになった。
2か月後の来院時:不眠、耳鳴、動悸、顔面のほてりのすべてが改善。
脈緩。胸脇苦満は少し残存。臍上悸なし。28日分処方で終了。
この漢方薬とは何でしょうか?






答え
柴胡加竜骨牡蛎湯