沖縄に活断層89カ所 M7級「あり得る」学者が指摘

沖縄に活断層89カ所 M7級「あり得る」学者が指摘
http://www.okinawatimes.co.jp/article.php?id=167021&f=i



震度7を記録した熊本地震を引き起こしたとされる活断層
国内で2千以上が見つかっていて、
沖縄県内でも、可能性があるものを含めて89カ所で確認されている。


琉球大理学部の中村衛教授(46)=地震学=によると、
県内の活断層が動く周期は1万〜2万年に1度とされ、
マグニチュード(M)7クラスの地震が起きる可能性があるという。


本島中南部宮古島の地層は固い石灰岩質で、
断層が動いた形跡を見つけやすい一方、本島北部は石灰岩が少なく、
風雨による浸食や風化で地表が変化しやすい。
中村教授は「確認されていないだけで、活断層が存在している可能性はある」と話す。


中村教授は
「地表で確認できる一つずつの活断層は短いが、
地下でつながっていたり、海底に伸びている可能性もある。
活断層を原因とする地震の予測は難しいが、いつ起きてもおかしくない」と指摘。
M7規模の地震はあり得るとし「日ごろからの備えが必要」と話した。

「沖縄は地震が少ない」覆す観測記録 2015年の震度1以上は77回

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160507-00000009-okinawat-oki


2015年の震度1以上は77回で、全国16番目。
震度3以上も12回起きている。体に感じない地震を含めると約1万5千回に上り、
気象台は「決して地震が少ない県ではない」と警鐘を鳴らしている。


沖縄付近でも過去にM7を超える地震が起き、死者を伴う被害が出ている。
1771年の「明和の大津波」はM7・4の地震が発生し、
宮古八重山地方で約1万2千人が亡くなる甚大な被害をもたらしたとされている。


沖縄気象台地震計を使った観測を那覇で始めた1886年以降では、
1909年に沖縄本島近海でM6・2の地震で死者2人。
11年には喜界島近海でM8・0の地震が起き、12人が犠牲になった。


2010年には本島近海でM6・9の地震が発生し、
糸満市震度5弱を記録。本島で震度5相当の揺れを測定したのは99年ぶりだった。