車で踏んでも芝生は枯れず 竹中工務店、保護パネル

車で踏んでも芝生は枯れず 竹中工務店、保護パネル
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG07H01_X00C16A5MM0000/


竹中工務店
自動車や人が繰り返し踏み通っても芝生が枯れないようにする技術を開発した。
ハチの巣のような六角形のハニカム構造の樹脂パネルで保護することで、芝生が根を張れる。
駐車場の全面を芝生にでき、夏場の暑さ対策に役立つ。2016年度中の実用化を目指す。


屋上緑化を手がけるクレアテラ(東京・世田谷)などと共同開発した。
車や人が往来する場所では、地面が踏み固められて芝生がはげてしまう。
現在は張り替えたり、種子を追いまきしたりして対応している。


樹脂製のパネルを敷いて土を入れ、その上に芝生を植える。
パネルが車や人の荷重を支えることで芝生を守る。
これまでの格子状のパネルでは強度に難点があったが、
ハニカム構造にするとともに、タイヤや靴底と接する面積を増やして
荷重を分散することで、強度と耐久性を高めた。


土壌には小さな穴が多数開いた火山の砂を使い、芝生が根を張りやすくした。
小さな穴に水がたまるため、夏場に晴天が続いても
20日ほどなら水をまかなくても枯れないという。


遊歩道や商業施設の路面緑化などに使え、施工費は通常の場合とほとんど変わらない。
アスファルトを芝生にすると
夏場の表面温度が10度以上下がるといわれており、暑さを和らげられる。