RSウイルス

《冬の子どもの感染症》 「かぜ」で済まさず早めに受診
http://apital.asahi.com/article/tsushinbo/2014121700008.html



発熱や鼻水、のどの痛みなどの症状が子どもに出た時、
「かぜかな?」で済まさずに、特に注意が必要な感染症があります。
インフルエンザだけではありません。この冬に目立っているのが、
RSウイルスとA群溶血性レンサ球菌(溶連菌)による感染症です。


RSウイルスは呼吸器の感染症
大きい子どもや大人だとせきや鼻水などの軽いかぜの症状で
自然におさまることが多いが、乳幼児は重症化しやすい。
国立感染症研究所によると、
小児科の定点医療機関からの患者の報告は夏から増え始め、
11月24〜30日の1週間で今年最多の5495人に達した。
うち約68%が1歳以下だ。


せきやくしゃみに伴うしぶきを吸い込んだり、
ウイルスがついたものを触ったりなめたりしてうつる。
新潟大学小児科の斎藤昭彦教授によると、
2歳までにほぼ全員が感染する。
うち20〜30%が重い細気管支炎になるという。


気管支の先にある細気管支の内側に感染が起こり、
気道が細くなって息を出すのが難しくなり、肺に空気がたまってしまう。
肺炎になり、入院して酸素吸入や人工呼吸器が必要になることもある。


乳児は鼻水で鼻が詰まってしまうと口での呼吸が難しく、ミルクを飲む量が減ることも。
「重症化して命を落とす可能性がある病気であることを忘れないで。
息をはくのが大変そうでゼーゼーと音がしたり、呼吸が速いな、
ミルクの飲みが悪いなと思ったりしたら、早めにかかりつけ医に連れて行って」
と斎藤さんは注意を促す。


心臓に病気がある、免疫が弱い、ダウン症など重症化のリスクが高い子どもには、
予防のため流行期に抗体薬を注射する。