ダイエットいつも挫折なら…ストレッチがおすすめ

ダイエットいつも挫折なら…ストレッチがおすすめ
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2800A_Y4A120C1000000/



体の硬さ、柔らかさはどこから来るのか? 
年齢も関係するのか? 
そんな疑問は、筋肉の性質を知ることで解決できる。


筋肉量が増えれば基礎代謝も上がり、カロリーを消費しやすい「やせ体質」になる。
ストレッチでも筋肉量を増やすことが可能だ。その仕組みを見てみよう。


そもそも筋肉とは繊維状の筋細胞、「筋繊維」が束になった組織(図1)。
さらにこの筋繊維はコラーゲン、グリカンなどの生体成分からなる
「細胞外マトリックス」と呼ばれる結合・融合組織に包まれている。


「筋肉が柔らかい、硬いというのは筋細胞自体の硬さが変化するのではなく、
細胞外マトリックスの成分が変化するということです」
実践女子大学大学院の山田茂教授は説明する。


強くて柔らかい筋肉をつくるには、
筋細胞の周りにある細胞外マトリックスの組成を変えなければならない。
それには運動による刺激を与えて組織を壊し、
つくり替える「クラッシュアンドビルド」が必要になるという。


壊して再生する、を繰り返すことで
細胞外マトリックスは柔らかさを保ち、筋肉も太く、よく伸びるようになる。


筋肉量が増えることで熱をつくり出せるようになり、血流が改善され、代謝も上がる。
このとき筋トレなどの極端に強度の高いトレーニングをする必要はなく、
ストレッチでも筋肉量を増やすことが可能だ。
筋肉量が増えれば基礎代謝も上がり、カロリーを消費しやすい「やせ体質」になる。


一方、「筋肉は記憶を持っているため、
昔運動をしていた人はかつての記憶が呼び起こされ、筋肉がつくられやすい。
個人差はあるが、体を動かせば年齢に関係なく柔らかい筋肉に変えられる」
(山田教授)とも。





運動習慣のない男性8人(平均21.1歳)が参加した実験。
週2〜3回、16週間の「筋トレ」と「ストレッチ」を行った。
レーニングは1〜12週間目はマシンを使った脚部筋トレ、
さらに13〜16週目にはスクワットを加えた。
運動後、片脚の「大腿四頭筋」だけにストレッチを行った。
結果、ストレッチを行った側では、筋横断面積の減少が抑えられた。
(体力科学:59,5,541-548,2010)