C型肝炎、新薬に期待 治療期間が短く、副作用少ない 学会、第一選択薬に
http://apital.asahi.com/article/iryou/2013111200005.html
C型肝炎の新しい治療薬が年内にも発売される。
インターフェロンなどと併せて飲むことで治療期間が短くなり、
副作用も少なくなると期待されている。
また、インターフェロンを使わない治療薬の開発も進んでいる。
東京の米沢は6年前、C型肝炎の治療で副作用に苦しんだ。
ペグインターフェロンとリバビリンを使ったが、たびたび40度の高熱が出た。
出勤途中に貧血に見舞われ、自宅に引き返すこともあった。
通常の治療期間の1年間で効果がなく、
1年半に延長して、ようやくウイルスが消えた。
しかし、治療期間が長く職場に迷惑をかけたくないと仕事を辞めた。
今は、東京肝臓友の会で事務局長を務める米沢さんは
「従来の治療は長く、副作用がつらい。
仕事と両立できず、治療を中断する患者さんもいます」と話す。
副作用などに苦しんできた患者が期待する新薬が9月末、承認された。
ヤンセンファーマの「シメプレビル」で年内にも販売される。
ウイルスの増殖に関係する特定の酵素の働きをじゃまする飲み薬で、
ペグインターフェロンなど2剤と併用して使うことで、治療期間は半年と短くなる
臨床試験では、初めて治療した人のウイルス消失率は、
2剤だけでは62%だが、この新薬を加えると89%に高まった。
さらに、治験では新薬特有の副作用は確認されていない。
発熱や貧血、だるさなど、インターフェロンやリバビリン特有の副作用は残るが、
2剤併用に比べて治療期間は短く、副作用は軽くなると期待される。
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