緩和3か月 お金の量18%増
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130703/t10015759201000.html
日銀がことし4月に大規模な金融緩和策を始めてからの3か月で、
市場に供給されているお金の量を示す「マネタリーベース」は18%余り増えた一方、
銀行による企業や個人への貸し出しは伸び悩みが続いています。
「マネタリーベース」は、世の中に出回っている紙幣と硬貨、
それに民間の金融機関が日銀に預けている資金、
「当座預金」の残高を合わせたもので、日銀は、ことし4月、
これを2年で倍に増やすことを目指し、大規模な金融緩和策に乗り出しました。
この結果、日銀のまとめによりますと、
先月末の時点のマネタリーベースは、5月末より8.8%増えて、
173兆1250億円となり、4か月連続で過去最高を更新しました。
日銀が大規模な金融緩和を始める前の3月末と比べますと、
27兆円余り、率にして18.5%増えたことになります。
その一方で、全国の銀行による融資残高は伸び悩みが続いており、
ことし5月の時点では前の年と比べて2.1%の増加にとどまっています。
日銀が供給する大量の資金を、
いかに企業や個人への貸し出しにつなげ
経済の活性化を図るかが、大きな課題となっています。