FRB 量的緩和縮小を決定

FRB 量的緩和縮小を決定
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131219/t10013949011000.html



FRB連邦準備制度理事会は、
国債などを買い入れて金融市場に大量の資金を供給している今の量的緩和について、
雇用情勢の改善傾向などを踏まえ、来月から買い入れ規模を
月間850億ドルから750億ドルに減らし、
リーマンショックのあと続けてきた異例の金融緩和策の修正に踏み出すことを決めました。


アメリカでは先月(11月)の失業率が7%まで下がるなど、
雇用や景気の改善を示す指標の発表が続いています。


こうしたなか、FRBは18日まで2日間、
金融政策を決める公開市場委員会を開き、会合終了後に発表した声明で、
景気の現状について雇用情勢の改善傾向や議会与野党の財政協議がまとまり、
不透明感が薄らぎつつあることなどを指摘しました。


そしてアメリカ国債や住宅ローン関連の証券などを買い入れ、
金融市場に月に850億ドルという大量の資金を供給している今の量的緩和について、
来月から買い入れ規模を750億ドルに縮小することを決めました。


今回の決定でFRBは、5年前の金融危機
いわゆるリーマンショックのあと続けてきた異例の緩和策を修正し、
政策転換の第一歩を踏み出すことになります。


ただFRB量的緩和の縮小を始める一方で、
もうひとつの政策の柱としている異例のゼロ金利政策については、
解除の目安としている失業率が6.5%を下回ったあとも
十分な期間、続ける方針を示しました。