汗による接触性皮膚炎

汗による接触性皮膚炎 通気の良い衣服と適度な保湿
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130702/bdy13070207250003-n1.htm



◆あせもと違い
「よしき皮膚科クリニック銀座」(東京都中央区)にはこの季節、
汗によるかゆみなどの肌トラブルを訴える患者が多く訪れる。


吉木伸子院長は「かゆみの原因は、おなじみの『あせも』であることが多い。
しかし実は、あせも以外の『汗による接触性皮膚炎』のケースも目立っています」
と説明する。


吉木院長によると、あせもは、
スポーツなどで急激に大量の汗をかくことで
汗腺が詰まり、皮膚の下に汗がたまって発症する。
大人に比べて体温が高く発汗しやすい子供に多く見られ、
できやすいのは首や肘の内側、膝の裏側などだ。


一方、「汗による接触性皮膚炎」は、
服などで密閉された体の一部分に汗がたまって現れる「かぶれ」のこと。
男性の場合はワイシャツの襟元やズボンのベルト部分などに、
女性の場合は下着のゴムなど締め付けられている部分にそれぞれできやすい。


症状は、皮膚の赤み、ざらつき、ポツポツとした湿疹など。
激しいかゆみのため、仕事などに集中できない人もいる。
女性の場合、蒸れやすい陰部に接触性皮膚炎を起こしているケースもあるという。


吉木院長は
「特に40代以降になると、皮膚が薄く弱くなり、
汗に含まれる塩分などの成分が刺激となり、
『かゆみ』や『かぶれ』の症状が出やすくなる傾向があるようです」と指摘する。


◆かかない
あせもも汗による接触性皮膚炎も予防の基本は
蒸れないように工夫することだ。


また、皮膚が乾燥していると汗の刺激でかゆみが出やすいので、適度な保湿が必要。
入浴後、サラッとしたタイプの市販の保湿液を
乾燥しやすい首やおなかなどの部分につけると良いという。


また入浴時、洗いすぎにも気をつける。
硬いタオルでこすらない
ボディーソープなどを大量に使いすぎない−ことが重要で、
せっけんと柔らかい綿タオルなどで洗うのがベストだ。
夏は1日2回シャワーに入る人もいるが、せっけんの使用は1日1回までにする。