バラクルード

2013 #18
第6回沖縄B型肝炎セミナー ブリストル

ANA Laguna Garden Hotel

【一般演題】

琉球大一内 新垣伸吾先生


HBs抗原陽性の人の割合
全国2%に対し、沖縄は3.5%
とくに宮古島では7.1%


沖縄ではGenotypBが多い
GenotypBはおとなしいタイプで
GenotypCに比べて肝硬変に移行しにくい


男性同性愛者に多く、HIV重複感染にも注意
MSM: Men who have Sex with Menまたは Males who have Sex with Males

【特別講演】

感染症としてのB型肝炎
四柳宏先生 (東京大学大学院医学系研究科生体防御感染症学准教授)1986東大卒


B型肝炎ウイルスに感染している人の割合
全国で130万人から150万人
1位は沖縄3.5%、2位は北海道1.5%





Genotypの分布
日本・東アジア、東南アジアでは主にCとBだが
欧米、アフリカではAが多い






GenotypCはBに比べて
セロコンバージョンを起こしにくく
肝病変の進展も速い。





B型肝炎ウイルスは
血液や体液中にみられる
乾燥血液中でも1週間以上生存
HIVと比較し、100倍の感染力
Dane粒子:中空粒子=1:10万
Dane粒子はDNAを含む
中空粒子は感染性なし





わが国で使用可能なワクチンは2種類のみ
ビームゲン:化血研・アステラス=GenotypC
ヘプタバックス:メルク=GenotypA


水平感染
針刺し事故
HBe抗原陽性の場合:37−62%が感染
HBe抗体陽性の場合:23−37%が感染


ウイルス量の多い場合は体液にも多量のウイルスが含まれる
性交渉で容易に感染





ウイルスは涙、尿、汗にも含まれる。











保育園で集団発生の事例
アトピ性皮膚炎のひっかき傷、とびひ、水痘、噛みつき
などによる皮膚の損傷部位が感染源となる








HBワクチンは子宮頸がんワクチンと同様に
がん予防ワクチンであるという認識が必要