エキスは何語?

10問中、俺の正解率は0%でした。

NIKKEIプラス1 「何でもランキング」2021年6月26日付
インテリ・ジグザグ・エキス…このカタカナ語の由来は?
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO73172030T20C21A6W01001
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エキス

「抽出物」を意味する「エキストラクト」というオランダ語が語源。
遅くとも江戸後期には日本でも使われ、
「越幾斯(エキス)」などと漢字が当てられた。
薬物や食品の有効成分を抽出し濃縮したものを言う。
物事の最も本質的な部分、「エッセンス」という意味で使うこともある。
鎖国をしていた江戸時代もヨーロッパで唯一貿易を行っていた相手がオランダ。
オルゴール、ランドセル、コンパス、
ポン酢(かんきつ系の果汁「ポンス」に「酢」を当てた言葉)など
日本語として定着したオランダ語は多い。

インテリ

「知識人」「知識階級」を意味するロシア語の「インテリゲンチア」の略。

ジグザグ

直線が左右に何度も折れ曲がっている物や形のこと。
「zigzag」という言葉は、
英語をはじめ世界の複数の国で使われており、英語が由来とする辞書もある。
ただ、フランスで最も古く1600年代から使われていた説が有力。
「歯」を意味するフランス語の「ザグ」が重複されたもので、
「ノコギリの歯」が由来。

カンパ

政治団体などが大衆に運動を促すことや、
そのための寄付を募ることを意味するロシア語の「カンパニア」が語源。
英語のキャンペーンに通じる言葉。
もともとは左翼運動における用語だったが、
日本では街頭でよく見られるような社会的活動や災害支援のため、
善意の資金集めを意味することが多い。

ノルマ

「標準的な仕事量」を意味するロシア語。
このロシア語が日本に入ってきた背景には暗い戦争の歴史がある。
第2次大戦後、当時のソ連により
シベリアに抑留されていた旧日本軍の捕虜の人たちが
帰国後に日本国内に広めた言葉とされる。
一定の時間内に遂行すべき労働の作業量が語源。

レッテル

「文字」を意味するオランダ語の「letter」が語源。
もともと、物の表面に貼り付けて、
その名称や内容物、番号など関連する情報を記載した紙片や商標のことで、
「ラベル」と同じ意味。

ブリキ

薄い鉄の板に金属のスズをメッキしたもの。
「薄い鉄板」を意味するオランダ語が語源。
江戸時代は「ブリッキ」と呼ばれていた。
腐食を防ぐため缶詰など食品容器としてよく使われる。
見た目がよく似た銀色で、屋根などに使われる「トタン」は
亜鉛をメッキした鉄板で、こちらはポルトガルが語源という説がある。

グミ

独特の軟らかい食感のグミ。
ドイツで最初に作られたお菓子で、名称はドイツ語の「ゴム」が語源。

コンビナート

「結合」という意味のロシア語で、
英語ではコンビネーションにあたる。
生産を効率的に行うために特定の地域に計画的に結合された企業・工場の集団。
旧ソ連ではロシア革命後の工業振興を目的に
鉄・石炭を中心とした企業集団を意味するようになった。

半ドン

半ドン」の「ドン」は
「日曜日」を意味するオランダ語の「ゾンターク」から転じた「ドンタク」が語源。
つまり「半日のドンタク」、勤務が午前中だけで午後は休みということ。
週休1日の時代、会社も学校も「土曜日は半ドン」が多かった。
「博多どんたく」もこの「ドンタク」が由来とされる。
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