「プーチンと早く手を切るべき」という提言

中国は石油などの資源を安く買い叩けるチャンスなので
ロシアと手を切ることはむつかしいけど、プーチンが失脚してくれればうまくいくかも。

プーチンと早く手を切るべき」中国の学者が異例の提言 文章は削除されるもSNSで拡散
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bbfbb6f31e2b546431b377b7585ead1e8aaa80d

■「中国の対ロ支持がなくなれば戦争は終結」政府系シンクタンク学者の真意は?
上海市共産党の幹部養成機関で教授を務める政治学者の胡偉氏。
プーチンとできるだけ早く手を切るべきだ」
「中国の支持を失えば高い確率でプーチンは戦争を終わらせるしかできなくなる」
「中国は自らをプーチンと一緒に縛りつけてはいけない。
できるだけ早く手を切るべきである。
ロシアと西側の衝突がエスカレートすることは、
米国の中国に対する注意力をそらす助けとなる。
その意味で言えば、中国は成り行きを楽観できると、
ある意味ではプーチンをもっと支えるべきと言えるかもしれない。
しかし、それはロシアが倒れないことが前提になる。もしプーチンが権力を失えば、
中国がプーチンと同じ船に乗っていると、その渦に巻き込まれることになる
プーチンが確実に勝利を収める見通しは暗く、
中国もロシアを支えきる力はないとして、次のように論じている。
「国際政治の基本ルールは
『永遠の友もなく、永遠の敵もなく、永遠の利益だけがある』ということだ。
現在の国際情勢に直面して、中国は自分たちの最大の利益を守ることから始めて、
被害が少ない方を選び、できるだけ早くロシアという重荷を下ろすしかない」

■”あいまい路線”放棄訴え「中国に漁夫の利はない」
中国は国連総会のロシア非難決議を「棄権」するなど
ロシアとウクライナ双方に配慮の余地を残す「あいまい路線」を取っているが、
文章ではこの手法にメリットがないとも訴えている。

「(中国の現在の)立場は実際にはロシアの要求を満たすことができないし、
ウクライナウクライナを支持あるいは共感する人々を怒らせ、
世界の多くの国と対立している。
ある状況では、表面上の中立は賢明な選択である場合もあるが、
この戦争には適用されない。中国は漁夫の利を得られない」
その上で、「世界の大多数の側に立ち、さらなる孤立を避けるしかない」と訴えている。

プーチンと手を切れば「世界平和の維持に最大の功績を挙げたことになる」
さらに、文章では
中国がプーチンへの支持を取り下げることで、侵攻作戦を断念に追い込めば、
欧米との関係改善や国際社会での絶大な支持を得られるとのメリットを説いている。

「(中国は)明確な行動を取り、
プーチンが取り得る(核戦力の行使などの)冒険を極力阻止しなければならない。
中国は世界でこのような能力を持つ唯一の国であり、
その独特の優位性を発揮しなければならない。
プーチンが中国の支持を失えば高い確率で戦争を終結させることしかできなくなる。
少なくとも、やみくもに戦争をエスカレートさせることはできないだろう。
それにより、中国は必ず国際社会の普遍的な賞賛を勝ち取ることになる。
それは、孤立した局面からの脱出に役立つだけでなく、
世界平和の維持のために最大の功績を挙げたことになり、
米国および西側との関係改善のための契機を見いだすことができる」

胡偉氏の提言は、
ロシアによる民間人への攻撃や侵略行為は
決して容認できないという世界各国の論点とは異なる。
ただ、政府系の組織に籍を置く著名学者が、
習近平指導部の今の外交路線に真っ向から意見することは極めて異例だ。