東インド会社

東インド会社

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO61733230Q0A720C2000000/

世界初の株式会社といわれるオランダの東インド会社
表に示したように、
東インド会社は一連のサイクルを繰り返して、
香辛料を獲得する航海プロジェクトの規模を拡大させていった。

説明を簡便にするため、1回の航海で獲得した香辛料によって、
資金の1.5倍に当たる収入を常に上げられると仮定しよう。
さらに収入の2割を配当として投資家に還元し、
8割を次の航海の資金に充てると仮定する。

最初に投資家から集めた資金が100なら、
航海で獲得した香辛料の売却代金が資金の1.5倍の150。
そのうち2割の30を配当として投資家に還元し、
残りの120を次の航海に振り向ける。

2回目の航海の資金は初回の1.2倍に増えるから、
2回目でも資金の1.5倍に相当する売り上げを得るとすると、
収入は最初の元手100×1.2倍×1.5倍=180。

航海の資金、収入、配当のいずれも1.2×1.2×1.2と、
1.2の掛け算の積み重ねで増えていく。
そうすると、10回目の航海の資金と配当などの額は初回の約5.2倍にもなる。

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