個人株主、食品・日用品で増

個人株主、食品・日用品で増 カルビーピジョン
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGD03H0T_V00C14A7MM0000/?n_cid=TPRN0003

社名 投資に必要な最低額 個人株主比率
ピジョン 55万1000円 20.4%
カルビー 28万8000円 15.7%
ハウス食G 19万3100円 28.4%
カ ゴ メ 17万9900円 61.7%
ビックカメラ 7万8200円 45.2%



カルビーでは2014年3月末の個人株主数が1万2000人強と1年前の2.4倍に増えた。
個人株主数を増やすため、昨年10月に1株を4株に株式分割した。
当時の株価では最低投資金額が約100万円だったのが、約25万円に下がり、
資金力のない個人にも手が届くようになった。


育児用品のピジョンも昨年8月、
1株を2株に分割したことで最低投資金額が82万円強から半分になった。
個人投資家からの「少額で買えるようにしてほしい、との要望に応えた」(同社)という。
14年1月末の個人株主数は約1万人と1年で8割増えた。


ハウス食品グループ本社でも
個人株主数が約6万9000人と1年前から約1万2000人増えた。
11年からカレーなど自社製品を贈る株主優待の頻度を年1回から2回に増やし、
14年3月期には創業100周年の記念配も実施した。


個人投資家を「ファン株主」と位置づけ、増やしてきた元祖がカゴメだ。
3月末の個人株主数は約2万5000人増え、20万人に迫った。
個人投資家保有比率は6割超と高い。
工場見学や株主交流会など理解を深めてもらう取り組みを続けている。


東京証券取引所などによる13年度の株式分布状況調査では、
個人の日本株保有比率は6年ぶりに2割を下回り、
人数では延べ4575万人と前年度比21万人減った
昨年末に証券優遇税制が廃止される前に
保有株をいったん売却する個人が多かったようだ。


そのなかでも安定して個人株主を増やした会社の株価は底堅く推移している。
年初からの騰落率は日経平均株価が5%安なのに対し、表の5社は5〜32%高と堅調だ。