「マック」の由来は? 米国版「名字の謎」
http://www.nikkei.com/article/DGXBZO45724730U2A900C1000000/
表1は米国で10年に一度、実施されている最新の国勢調査(2000年)で
名字のトップ30位をまとめたものである。
最も多い名字はスミス(約238万人)。
次いでジョンソン(約186万人)、ウィリアムズ(約153万人)
ブラウン(約138万人)、ジョーンズ(約136万人)
ミラー(約113万人)と日本人にもおなじみの名字がズラリと並ぶ。
大幅に順位が上昇しているのは
ガルシア、ロドリゲス、マルティネス、ヘルナンデスなど
ヒスパニック系の名字(ランキングの着色部分)。
中南米からの人口流入や人口増加が進んでいる様子が読み取れる。
調査では人種別の比率も発表しており
上位30位で黒人比率が特に高い名字(その名字に占める比率が40%以上)が
ウィリアムズ(47%)、ジャクソン(53%)、ハリス(42%)、ロビンソン(44%)。
それ以外は白人の比率が相対的に高い傾向にあるようだ。
大きな流れが、職業にちなんだ名字。
欧州から来た移民などに多い傾向があるようだ。
ランキング首位のスミスは鍛冶屋にちなんだ名字。
「中世の荘園では領主の馬の蹄鉄(ていてつ)を打ったり
農機具の修理などを行ったりする重要な職業だった」
ミラーは粉屋、テイラーは仕立屋にちなんだ名字。
「川のほとりにはよく水車小屋(water-mill)があり、水車で小麦をひいていた。
生活必需品の衣類の仕立ても重要な職業で数が多かった」
これら「鍛冶屋、粉屋、仕立屋」が職業姓の三大勢力だそうだ。
蛇足だが、ドイツの名字では、鍛冶屋がシュミット(Schmidt)、
粉屋がミュラー(Muller)、仕立屋がシュナイダー(Schneider)となるそうだ。