グルコバイ

2011 #47
第5回沖縄DMC バイエル

The Naha Terrace

【特別講演】

大血管障害を念頭に置いた糖尿病の治療戦略
◎遅野井健先生(那珂記念クリニック院長)


罹病期間が長く、血糖コントロール不良患者の血糖を
急激に改善してもイベント発症低下効果は期待できない。
あわてる必要はない。
2年間はライフスタイルを改善していけばいい。


質の高い血糖コントロールを目指すには

  • 血糖の平坦化を伴う持続的血糖低下作用
  • 低血糖のリスクが低いこと
  • 肥満を助長しないこと
  • β細胞を保護する



Step1
α-GI、BG、DPP4、TZD


Step2
グリニド、インスリン、SU


最初にA1cを下げる薬を使うと患者はそれに依存してしまう。
まずはα-GIから始める。
DMでは食後高血糖が必ず存在する。
理想的な血糖降下薬は空腹感がないこと。
α-GIには空腹感がない。


α-GIが効かないなら
間食が多すぎるのではないか?
おかずが多すぎるのではないか?
腹部症状が出るのは炭水化物を食べすぎているのではないか?
などを疑い、生活習慣を改善していく。


α-GIは食後でも飲まないよりは飲んだほうがいい。
患者には余らせて持ってくるなと言っている。


《質疑応答》
Q. DPP4を使う時、SU剤はどうするか?
A. SU剤はバッサリ切っていい。
  むしろそれで改善する例は多い。
  学会が提唱するアマリール2mgは多すぎる。


Q. アクトスの使い方は? 
A. アクトスは7.5mg。肥満を助長するから。