ベプリコール

沖縄県心房細動治療学術講演会 第一三共

Okinawa Harborview Crowne Plaza

特別講演

「心房細動の薬物療法とその役割」
志賀剛先生(東京女子医科大学循環器内科准教授)


ピルジカイニド(サンリズム)
純粋なNaチャネル遮断薬
薬物動態が単純
腎排泄


ベプリジル(ベプリコール)
多彩な薬理作用 マルチチャネル遮断薬
薬物動態が複雑
肝排泄
個人差が大きい
投与量を2倍にすると血中濃度は3-4倍に上がる
投与量を1.5倍にして血中濃度は2倍になる。
蓄積性が高く、連続投与により血中濃度はどんどん上がる。
カリウムになるとQT延長する。
下痢、嘔吐、利尿薬、グリチルリチン、甘草に注意
マクロライドH2ブロッカーなどの併用によりQT延長する。

腎機能を悪化させないための漢方薬は

日経新聞 漢方道場
北里大学東洋医学総合研究所所長 花輪壽彦先生
http://www.nikkei.com/life/health/page/p=9694E0E4E3E0E0E2E2EBE1E2EBE1


65歳、長年、糖尿病を患っており、腎障害があります。
主治医から将来、血液透析が必要になるといわれています。
これ以上、腎臓の機能を悪化させないための漢方薬はありますか。

質問者は現在クレアチニンが3.6ミリグラム、血中の尿素窒素が52ミリグラムです。
腎機能がすでに正常の10分の1以下なので、慎重な治療が必要です。
漢方薬としては温脾湯(おんぴとう)、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
八味地黄丸(はちみじおうがん)などが腎機能低下の防止につながるとされています。


漢方薬を構成する生薬では大黄、丹参(たんじん)、薬用人参、緑茶などに
慢性腎不全患者の血液透析導入までの期間を延長させる効果が認められています。


特に糖尿病性腎症においては、八味地黄丸のなかの山茱萸(さんしゅゆ)に
有効成分が見つかり、注目されています。