毒をもつ生き物

スローロリス

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56757290T10C20A3MY1000/
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https://www.city.sapporo.jp/zoo/b_f/b_04/db001.html


東南アジアの森林に生息する霊長類のスローロリス
霊長類の中で唯一毒をもつ。

その名の通りゆっくり動くのが特徴だ。
天敵に気づかれないよう、木々の葉一つも揺らさないほど静かに動く。

肘から分泌される体液に唾液が混じると毒に変わる。
毛繕いで全身に毒を塗り広げる。
人は嗅ぎ分けることができないが、
ヤマネコなどの天敵は特有のにおいに気づいて逃げるという。
かまれて血中に毒が入ると急速で過敏なアレルギー反応によって死に至ることもある。


カツオノエボシ

https://r.nikkei.com/article/DGKKZO55917060R20C20A2MY1000?unlock=1&s=3
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新江ノ島水族館
https://twitter.com/enosui_com/status/991880146868043776/photo/1


刺胞という小さなつぶがたくさんあり、中に毒を含んでいる。
人が刺されても命に別条はないが、過剰なアレルギー反応を起こす場合もある。

太平洋や大西洋など広い海を漂って生活している。
クラゲは通常、植物のような形状のポリプから水中を浮遊する形に成長するが、
カツオノエボシはポリプがたくさん群がって形を作る。
岸に打ち上げられても刺胞に毒は残っており、決して触ってはいけない。


ウンバチイソギンチャク

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO56174760Y0A220C2MY1000/
f:id:sna59717:20200315152746j:plain
沖縄県衛生環境研究所
https://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/eiken/eisei/uminokikennseibutu.html


褐色のおわん形で、ちょっと見ただけでは普通の岩のように見える。
ウンバチイソギンチャクは、
沖縄や奄美大島周辺などの暖かい海域でサンゴ礁などに張り付いて生息している。
方言の「ウンバチ」(海の蜂)が名前になるほど危険な生き物だ。

体の表面に隠しもっている大きさ1ミリ~2ミリメートルの刺胞球の中に、
ハブと比べて数倍といわれる強い毒がある。
触れれば腫れて激痛にみまわれ、長く入院することもあるという。

刺胞球が飛び出してすぐは、球が弾けずに肌にくっついた状態だ。
海水でやさしく取り除いてすぐに病院にいけば、大事に至らない。
毒をもつハブクラゲに有効とされる酢や真水を使って流そうとすると、
逆に球が壊れて毒が流れだしてしまい、厳禁だ。

すむ場所によって見た目や形を変える特技ももつ。
岩や藻と見分けることが難しい、やっかいな相手だ。
知らずに手をついて、ウンバチの被害に遭うことも少なくない。