玄米を食べると糖尿病リスクが低下

玄米を食べると糖尿病リスクが低下 血糖値を下げる食物繊維の実力
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米を主食にすると栄養バランスが改善しやすい

「米を食べている人は、野菜や果物、豆類などの摂取量が多く
飽和脂肪酸や塩分、糖分の摂取量が少ない傾向があることが分かりました。
一方で、食物繊維、カリウムマグネシウム、鉄分、葉酸などの
体に良い栄養素の摂取量は多かったのです」と、
同大学のテリーザ ニクラス教授(栄養学)は言う。


また、精白されていない玄米は、白米に比べ、
食物繊維、ミネラル、ビタミンB群、マグネシウムなどが多く含まれる。
玄米を効果的に利用すると、栄養バランスは改善するという。


米が精白される過程で、外皮、内皮、胚芽など、
ビタミンやミネラルを多く含む部分が削りとられる。同時に食物繊維も失われる。
食物繊維は食後の血糖値の急激な上昇を抑えるので、2型糖尿病を抑制するのに有用だ。

玄米は低GI 血糖値を下げる成分も含まれる

グリセミック指数(GI)」は、
炭水化物が消化されて糖に変化する速さを相対的に表す数値。
GI値が低いほど、炭水化物の吸収が遅く、
食後血糖値の上昇を抑えられると考えられている。


歯ごたえがあり消化吸収の遅い玄米は精白米に比べGI値が低く、
相対的に食後高血糖になりにくい。GI値2型糖尿病のなりやすさとも関連している。


最近の研究では、玄米に含まれる「γ-オリザノール」という成分が、
インスリンを分泌するβ細胞の新生や再生を促し血糖値を下げることが明らかになり、
注目されている。

玄米を食べると2型糖尿病のリスクが低下

日常の食事で食べている白米の3分の1を、精白されていない玄米におきかえることで、
2型糖尿病の危険性が大幅に低下するとの研究を、ハーバード公衆衛生大学院が発表した。


調査の結果、玄米をよく食べる人では2型糖尿病の危険性が低下していることが分かった。
1日の摂取量の3分の1に相当する50gの自米を、同じ量の玄米にかえると、
2型糖尿病の危険性は16%低下するという。
さらに、ふすまを多く含む小麦や大麦の全粒粉をとるようにすると、
危険性は36%も低下する。

玄米の良さは十分に認知されていない

「玄米を食べると2型糖尿病の危険性を下げられることが明らかになりました。
目安となる量は、週に食べる米の2サービング(2食分)以上を玄米にすることです」と、
ハーバード公衆衛生大学院のQi Sun氏(栄養学)は言う。