糖尿病は“長い旅”

栄養士が教える食事療法のコツ 生活スタイルに合わせて改善
糖尿病は“長い旅” 続けることが肝心
http://www.dm-net.co.jp/calendar/2013/020266.php



米国栄養士会が推奨する食事法は次の通り――
◆低GIの食品を選びましょう
同じエネルギーの食品であっても、
炭水化物の構成などによって、血糖の上昇度は異なります。
高炭水化物で消化・吸収の早い食品は、
食後の血糖値が上昇しやすいので注意しましょう。
食品の血糖の上昇度はGI(グリセミック インデックス)であらわされます。
低GIの食品は、
全粒粉を使ったパンやパスタ、
精白されてない米、
キャベツなどの野菜、
キノコ類、ナッツ類などがあります。


◆食物繊維をとりましょう
野菜や果物など、食物繊維を豊富に含む食品を増やしましょう。
1日に食物繊維を20〜25gとると、
血糖コントロールが改善し、血中脂質レベルも低下します。
野菜と果物を1日2.5皿以上食べましょう。
野菜など食物繊維の多い食品は低カロリーのものが多く、
空腹感をまぎらわすこともできます。


◆食塩を減らしましょう
糖尿病合併症の発症や進展を防止するためには、血圧コントロールも重要です。
食塩の過剰摂取は、血圧上昇による血管障害を引き起こします。
塩辛く味付けすると食欲が増すので、薄味を心がけましょう。
冷凍食品や加工食品は食塩や脂質の含有量が多いものがあります。
フードラベルを見て、成分や内容を確認しましょう。
米国では食塩摂取量を3.8g/日に制限することが勧められていますが、
米国人の平均摂取量は6g/日を超えています。


◆アルコールに注意
糖尿病のある人はアルコールに注意する必要があります。
スルホニル尿素薬を服用している人では、低血糖のリスクが高くなります。
糖尿病合併症や肝疾患のある人には、アルコールは勧められません。
アルコールを食欲を増し、自制心を保てなくなるおそれがあります。
飲酒量を自分で制限できない場合は、医師に相談しましょう。


◆食事の間隔を一定にしましょう
食事回数は1日3回が基本です。食事の間隔を一定にして、
できるだけ規則正しく食事をとり、欠食しないことが大切です。
早朝の高血糖を避けるため、夜9時以降の食事は控えましょう。
食事では野菜を先に食べることで、
食後に血糖値が上がりにくくなり、体重も減少します。
早食いは、肥満をもたらすおそれがあります。ゆっくりと食べましょう。