多めの朝食が糖尿病患者の血糖低下に有効

多めの朝食が糖尿病患者の血糖低下に有効
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蛋白質や脂肪を含む健康的な朝食は、
2型糖尿病患者の空腹感や血糖値の管理に有効であることが、
イスラエルヘブライ大学のHadas Rabinovitz氏らによる介入研究から明らかになった。


バルセロナで開かれた欧州糖尿病学会議(EASD2013)年次学術集会で発表された結果。
3カ月間、朝食を多めに摂取した群では血糖値が有意に低下したほか、
3分の1の患者で糖尿病薬の減量が可能になったという。


Rabinovitz氏らは以前、日常的に朝食を摂取する人では、
朝食を抜く人に比較しボディ・マス・インデックス(BMI)が低いこと、
血糖値が低く、インスリンをより効果的に使える傾向があることを報告している。


Rabinovitz氏はこの結果について、
「研究が進むにつれ、朝食少なめ群では空腹感を示すスコアが上昇し、
朝食多め群では満腹感を示すスコアが上昇することが観察された。
加えて、多め群では食に対する衝動が減り、
食物に対する先入観も少なくなっていたが、
少なめ群では食物に対する先入観が増大
食への衝動もより強くなっていた」と説明している。


空腹感が変化した理由としては、多め群の朝食に含まれる蛋白質
“饑餓ホルモン”として知られるグレリンを抑制した可能性が考えられたと述べている。


この点については、米栄養糖尿病学会広報委員のVandana Sheth氏が、
朝食に含まれる蛋白質が血糖低下に有効に働いた可能性があると説明する。


「炭水化物の100%がグルコースになるのに対し、
タンパク質はほんの一部しかグルコースに転換されない。
つまり(タンパク質は食後の血糖上昇に)直接影響しないためだろう」(同氏)。