熱帯の猛毒魚、三河湾に

「見たことなかった」熱帯の猛毒魚、三河湾
http://www.yomiuri.co.jp/eco/news/20130818-OYT1T00299.htm



愛知県南知多町の豊浜漁協で今年5月、
渥美半島沖から戻った漁船が水揚げした中に、
見慣れない魚2匹が交じっているのを漁師や漁協の組合員が見つけた。


大きさは20センチほどでコバルトブルーの斑点がある。
調べてみると、熱帯海域に生息するカワハギ科のソウシハギと分かった。
猛毒を持ち、食べると激しいけいれんや呼吸困難をもたらす。


愛知県水産試験場漁業生産研究所によると、
ソウシハギ三河湾近辺では2010年に初めて確認された。
以来、県内でも時々水揚げされている。





気象庁などによると、
二酸化炭素など温室効果ガスの影響で地球全体が温暖化し、海水温も上昇を続けている。
世界の海面水温はここ100年で平均0・51度上昇。
日本の近海の上昇幅は世界平均より高く、0・63〜1・72度に達する。


水温上昇に伴うとみられる異変は、日本近海のあちこちで起きている。


三重県南部の熊野灘では昨年2、3月、
熱帯や亜熱帯の海に生息し、猛毒を持つヒョウモンダコが相次いで見つかった。
主に東シナ海や瀬戸内海で取れたサバ科のサワラは、生息域を北に移しつつあり、
06年以降、最も取れる場所は日本海側の若狭湾付近となっている。
北海道の道東地区では、8月としては異例のクロマグロの豊漁が続く。