虫刺されに2タイプ あとで腫れる場合は処方薬を

虫刺されに2タイプ あとで腫れる場合は処方薬を
かゆみ何カ月も続くことも
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO58034810S3A800C1W13001/



◆ぶり返すかゆみ
兵庫医科大学の准教授、夏秋優さんは
「蚊やアブ、ブユ、ネコノミなどの吸血性昆虫は、血を吸うために、
皮膚を刺したときに血が固まらないように唾液成分を注入する。
この成分に対して起きるアレルギー反応が虫刺され症状で、
反応には即時型と遅延型の2タイプがある」と話す。


大人に多い「即時型反応タイプ」は、
刺されるとすぐ皮膚がふくれ、かゆみが出るが数時間たつと自然に治まる。


それに対して、子どもに多い「遅延型反応タイプ」は、
刺されて数時間から翌日にかけて症状が表れる。
皮膚には赤く盛り上がった皮疹でき、かゆみが次第に強くなる。
水疱ができることもあり、かゆみは1〜2週間、何回もぶり返す。
ときには硬くしこり状になった結節性痒疹(ようしん)という状態になり、
何カ月もかゆみが続くこともある。


これまでの研究で、最初に刺されたときは無症状だが、
何回か刺されるうちにアレルギーが生じ、
遅延型の反応を起こすようになることがわかってきた。
さらに繰り返し刺されることによって即時型へと移行すると考えられている。


夏秋さんは
「蚊に刺された場合でも幼児期には強い遅延型反応を起こす子どもが多い。
ただし、大人でも体質によっては遅延型の反応を示すので、
そうした人はなるべく蚊に刺されないように注意してほしい」と話す。