太らないお酒の飲み方

太らないお酒の飲み方 7つのルール
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2002Y_Q3A220C1000000/



1 「とりあえずビール」は最初の1杯まで
◆糖質の多いビールは最初の1杯だけならOK
「最初のコップ1杯だけならビールでも大丈夫」と話すのは
糖質制限食による糖尿病の食事療法を行う灰本クリニックの灰本元院長。 


ビールがダイエットに不向きな理由は、「糖質」が多いから。
糖質をとりすぎると血糖値が上昇、インスリンが大量に分泌される。
インスリンは余った糖を脂肪に変え、肝臓などにためこむ働きがあり
体重増加を招くからだ。


2 2杯目以降焼酎・ワインで辛口派
◆2杯目以降は甘くないか“糖質ゼロ”を
「2杯目以降のお酒の選び方」は、“辛口派”にスイッチすること。
灰本クリニックで食事指導を受ける糖尿病患者が
実際にお酒を飲んだ後の血糖値の変化を自ら測定したところ
辛口の白ワインや赤ワイン、辛口の日本酒、焼酎などの蒸留酒なら
、血糖値は上がりにくかったからだ。


3 チェックしよう炭水化物の含有量
◆成分表示で炭水化物量選ぶ習慣を
糖質とは、炭水化物から食物繊維を除いたものの総称。
だが、お酒の種類によって含有量のばらつきがある。
好みのお酒の糖質量をチェックして、少ないものを選ぶようにするだけでも
太らないお酒の飲み方に一歩近づく。
ビールなら容器の成分表示で「炭水化物」「糖質」の量を確認。
ワインなら「辛口か、やや辛口のものを選んで。甘口は“やや”でもアウト」(灰本院長)。
日本酒については、「“日本酒度”(注)を参考にするといい。
+7以上の辛口は、血糖値も上がりにくいようだ」と灰本院長は説明する。


[注]「日本酒度」とは日本酒の比重を示す値で
「+」の数字が大きいほど比重が軽く、糖分が少ないことを示す。
ただし、アルコールやコハク酸、リンゴ酸といった酸の量によっても左右されるので
アルコール度数や酸度が同じくらいのお酒を比較するときの参考に。


4 のんべえは1日おきに休肝
◆酒豪さんも1日おきで脂肪肝を防ごう


5 アルコールをスイスイ代謝プチ糖質
◆合い間の“ちょっと”でアルコールの代謝がアップ
ダイエットのためには糖質の少ないお酒を選ぶのが基本。
だが、糖質を全くとらないと、逆にアルコールの代謝システムに支障をきたす場合もある。
空腹で長時間、糖質をほとんど補給しないまま飲み続けると
アルコールの代謝がスムーズに行われなくなる。
アルコールは肝臓で代謝され、有毒なアセトアルデヒドから酢酸に分解されて排出される。
そして、酢酸の代謝の過程で、糖質からつくられるオキサロ酢酸が必要になるのだ。


6 チェイサーにお茶をたっぷりむくまない
◆チェイサーは飲んだほうが翌日むくまない
「利尿作用のある緑茶やウーロン茶、冷たいミネラルウオーターなど
アルコール代謝を促す“体によい水”をたっぷり飲むといい」(灰本院長)。
適量の飲酒は、血管を拡張させて血流を良くする働きもあるが
飲みすぎると「漢方でいう“湿熱”の状態になる。
この“熱”を冷まして水分が体内に滞らないようにするには
“体によい水”が必要。排出が滞ると、翌日むくみが出る」と灰本院長。


7 酒豪さんはちびちびのんびり肝臓ケア
◆肝臓に負担がかかりにくい飲み方をマスター
「短時間で急激に血液中のアルコール濃度が高くなると
肝臓は解毒しようとフル稼働をして、大きな負担がかかる」と灰本院長。
酒豪さんでも、「少しずつゆっくりと飲むように心がけて」(灰本院長)。
湯豆腐のような大豆食品など、アルコールの代謝を助けるおつまみもお薦め。