瘀血

漢方で対処!慢性の痛み「血流改善で長引く痛みを解消」
http://www.nhk.or.jp/kenko/kenkotoday/archives/2012/03/0314.html

瘀血による痛みを改善する




血の異常の1つに、循環が滞った状態を指す瘀血があります。
打撲や冷え、ストレス、まれに手術などがきっかけで起こり
刺すような痛みが症状の1つです。
瘀血の人には「月経の異常がある」「皮膚の色が浅黒い」
「しみが多い」「目の下にくまができやすい」などの特徴があります。
こうした特徴があって長引く痛みがある場合には、桂枝茯苓丸や
治打撲一方(ぢだぼくいっぽう)などの漢方薬が使われます。
桂枝茯苓丸は、瘀血を解消する代表的な薬
「桂皮」「芍薬」「茯苓」「桃仁」「牡丹皮」から成ります。



治打撲一方ツムラ89)には
瘀血を解消するものや炎症を抑える作用の生薬が含まれています。
打撲や捻挫などの痛みに使われます。
古傷の痛みにも効果を発揮することがよくあります。
治打撲一方は江戸時代に日本でつくられた処方です。

気うつによる痛みの治療



 
気の異常の1つに気うつがあります。
これは気の流れが停滞した状態で、抑うつなどの精神状態だけでなく
「胸やのどのつかえ」「張るような痛み」などの身体状態も含みます。
使われる薬の1つが、「柴胡」「釣藤鈎」
「朮」「茯苓」「当帰」「川芎」「甘草」から成る抑肝散です。

  • 柴胡=セリ科のミシマサイコの根
  • 釣藤鈎(ちょうとうこう)=カギカズラの鈎状の棘の付いた茎
  • 朮(じゅつ)=キク科の植物の根茎
  • 当帰=セリ科のトウキの根
  • 川芎=セリ科のセンキュウの根茎
  • 甘草=マメ科の植物の根