フェブリク

2011 #41
フェブリク発売記念講演会 帝人

The Naha Terrace

【特別講演】

「尿酸代謝メタボリックシンドローム」ー新しい知見と集積するエヴィデンスー
益崎裕章先生(琉球大学内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座教授)


尿酸にはビタミンCより強力な抗酸化作用があり、正常値では善玉。
哺乳類では尿酸値と寿命はおおむね相関する。


閉経前女性は高尿酸血症になりにくい。
エストロゲンが尿酸トランスポーターURAT1を抑制し
尿酸の再吸収低下、排泄の亢進により血清尿酸値が低下。


ロサルタンは用量依存的にURAT1阻害作用あり。
フェノフィブラートもURAT1を抑制する。


Metsに伴う高尿酸血症の発現メカニズム
1.高インスリン血症は腎Na再吸収と共役して尿酸の再吸収が亢進、尿酸の排泄が低下する。
2.肝臓でのインスリン抵抗性によって解糖系が障害され、尿酸の産生が亢進
3.フルクトースの過剰摂取による尿酸産生の亢進
4.プリン体の過剰摂取


尿酸の結晶は体温の低いところ(足先など)に析出しやすい。